「京都 日常花」市井のいけばな十二ヶ月

みなさま、こんにちはーーー。

雨が止んだ広島です。


ところで先日訪れた橋本関雪美術館で

思わず購入したのがこちらの本。


日常に咲く無垢なお花を普段の生活に取り入れている写真を

何枚も掲載している本です。

京都の和菓子屋さんとか、老舗のお店にいけてあるお花なのですが

素朴なように見えて、すごく奥深いのです。

ため息が出ます。


母はすごくお花を育てたり、いけたりするのが上手なのですが

私はまるっきりダメ。

東京にいる時、フラワーアレンジメントを習いましたが

あまり上手ではありません。

亡くなった父も常日頃自分流でお花を生けてまして、

すごく上手だったのですけど

こういう良い所はうまく遺伝しなかったみたいでw

お花の扱いが本当に下手です。


父が亡くなってから、お墓まいりに行ったついでに

余ったお花で家にお花を飾るようになりました。

少しは上達してほしい所なのですが

やはり道のりは遠いです。


今回購入した本では日常ありふれたお花をさりげなく生けているのですけど

すごく神々しく感じます。

きっとお花の気持ちがわかったり

お花への愛情が詰まっていたりするのかなと

思ってしまいます。


それからこちらの本の中にエッセーがあって

その内容がちょっと心に沁みました。

エッセーを書いた方は小児科医なのですが

お花を飾るのは衣食住が足りて、経済的に余裕ができて行うものだと

心の中で何となく思われていたそうです。

それが、亡くなられたある有名なお茶の家元のお話を聞いて

衝撃を受けてしまったそうです。


そのお茶の家元は戦争中捕虜になってシベリアへ抑留されてしまいます。

飢えと寒さの中、辛い労働を強いられるのですが、

辛い労働が終わった後、部屋へ戻る時に路傍に咲く花を摘んで

部屋に飾るようにしたそうです。

それを毎日続けていたら、次第に同僚の間で

衣食の奪い合いや様々な諍いが無くなったそうです。


ついつい物質的な物で心が満たされるという錯覚に陥りがちですが、

決してそうではないのだなと思わされました。

そう言いながら、おやつをバリバリ食べている私が言っても

何の説得力もありませんけどw

でも、きっと。

みんなそれぞれ、実はこういう精神的なものの強さみたいなものを

感覚で知っているのかもしれませんね。

なんて思った次第です。


さてと。

これから仕事を片付けて犬のお散歩へ旅立ちます。

みなさま、素敵な夜をお過ごしくださいませ^^

mimiとルビィ。

「情弱乙ベジタリアン」のプログラミング日記。 柴犬3匹を育てることに奮闘中。

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